2006年07月12日

ワールドカップを終えて

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初めて外国に観に行ったワールドカップが、大好きなイタリアの優勝で幕を閉じた。決勝は延長戦の後、PK戦までもつれた。試合終了後の表彰式、ピッチではしゃぐイタリア代表の面子を微笑ましく見届け、寝ずに出社。たまに早く出社すると、良いこともあるんだ♪新横浜駅前で読売新聞の号外が配られていた!早速、会社のデスクのパーティションに貼ったよ♪

賛辞を与えられて当然のイタリアだけど、連日、目にする報道はジダンの退場に関することばかり。真相を知りたい気持ちは確かに強いけれど、明らかに一発レッドな行為だったことは間違いない訳で、個人的には、何故、決勝の場で退場処分を受けた者がMVPとして選出されるのか腑に落ちなかった。イタリアの失点がオウンゴール(アメリカ戦)とPK(フランス戦)の2点だけだったことを考えれば、カンナバーロかブッフォンが妥当だと思っていた。(ピルロは決勝戦でのマン・オブ・ザ・マッチに選ばれていたから、MVPも…ということはないのでは?と思っていた)

しかし、MVPは決勝戦の前に投票を済ませている記者もいることから、今回のような結果も有り得るとのことだ。ジダンへの投票のうち、どれだけが準決勝までのパフォーマンスに対するもので、どれだけが決勝戦後の同情票なのか、その内訳を知りたいものだ。

スキャンダラスな決勝戦になってしまった(そうマスコミが捲くし立てている)ために意識が薄れつつあるが、このドイツ大会は非常に完成度の高いワールドカップだったと思う。番狂わせがなかったことに、つまらなさを感じる人もいるようだが、ハイレベルで実力の拮抗した国同士の日々連戦に、"ワールドカップ"の楽しさを十二分に楽しめた。特に、現地に行って強く感動したのは、ドイツのホスピタリティだ。4年前、私たちはこれだけの受け入れ体制と、もてなしの心を持っていただろうか?サッカーが日常生活や文化に根付いている(欧州) or いない(日本)と言ってしまえば、それに尽きる。本国開催を中心に、4年前の大会(98年フランス)と4年後の大会(2006年ドイツ)を考える。4年前の大会を視察に行くのは、次回主催する上で当然のことだ。4年後の今回を、しっかり見ておけたかどうか、次に主催する訳ではない単なる32分の1として参加できたかどうかが、大事だと思う。そういう意味で、JFAはアジア予選を勝ち抜いて本選出場を決めた選手とジーコに感謝するべきだろう。いずれまた、日本でワールドカップを開催したいと思うなら。

運営面についてはいろいろ言えるけれど、肝心な勝負について…、未だに言葉が出てこない自分がいる。

そして、今日、最新のFIFAランキングが発表された。新基準の採点方式(従来は過去8年間、今回からは過去4年間の実績に基づく)になって初めてのランキング。日本は31ポイント下げて49位。アジアではイランの47位に次ぐ順位だ。これまで、FIFAランキングについては、実情を反映していないという声が多かったが、今回のランキングを見れば、以前よりも納得のいく結果になっていると思う。ちなみに、次回からAFCに加盟するオーストラリアは、イランをも上回る33位。トップ20は、以下の通り。

1. ブラジル
2. イタリア
3. アルゼンチン
4. フランス
5. イングランド
6. オランダ
7. スペイン
8. ポルトガル
9. ドイツ
10. チェコ
11. ナイジェリア
12. カメルーン
13. スイス
14. ウルグアイ
15. ウクライナ
16. アメリカ
17. デンマーク
18. メキシコ
19. パラグアイ
20. コートジボアール

21位以降(全ての順位)は、こちら

このブログに初めてFIFAランキングの速報を載せたとき、「トップ30まで書かなきゃいけなくなるなんてことのないように、頼むよ!日本!!」って、書いたけど、新方式とワールドカップでの戦績から、トップ30まで書いても足りないような順位になってしまった。ま、これが実力だってことで、右肩上がりを目指して頑張ろう!


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2006年07月09日

8日目: チューリッヒ〜成田

2006年6月24日(土)

飛行機の中で、映画【リンダ リンダ リンダ】を観た。嗚呼、音楽聴きたい!日本のロック聴きたい!!って、寝ても寝ても、まだロシア上空なこの飛行機、ぶっ壊れてんじゃん?って本気で思った。楽しみが"これから"な行きと、楽しみが"終わっちゃった"帰りとでは、気分が雲泥の差。帰って楽しいことをひたすら考えようとすると、出てくるのは、白米、納豆、味噌汁、刺身、ラーメン…。やっぱり、食べ物のことばっかりだった♪

成田に着いて、NEXに乗る前にスポーツ新聞を買う。H組、スペインとウクライナ。オッケー。ナイス。G組は…記載なし。そう、日本の新聞では、現地時間21:00キックオフの試合結果を載せることは、時間的に難しいらしい。携帯の電源を1週間ぶりに入れて、ニュースサイトをチェック!その前に、聞き捨てならないメールが入っていることに気づいた。

日時: 6月22日(木) 22:45
件名: non title
本文: 早朝最上町の特設会場で、○○さん率いる町民がカカを応援するらしい、いいのか?

…って、いいわげねぇべ!(怒)カカなの応援すねたって十分働ぐじゅ。朝っぱらがら集まって敵ば応援するって、いったい何や?!

はい。帰国して一発目、なまって切れた。ちなみに、これって、本当はとっても自慢できることなんだ。前に書いたけど、カカと山形の話。そして、サンパウロFCと交流している最上の子達がサルの全国大会で横浜に来た話。そのチームの監督さん&息子さんと一緒に、アジア最終予選のラストマッチを横浜で見た話。確かにカカは巧いし、かっこいいし、ゆかりがあれば自慢したくなるし、応援したくなる気持ちはわかる。でも、日本×ブラジルという国の威信をかけた戦いで、ブラジルを応援するって、どういうこと?!(怒)っていうか、ブラジルには別に応援しなくても勝手に勝つから!(笑)

ひとしきり怒った後に、ネットに接続してG組の結果を確認。スイスとフランス!やった!

NEXと京浜東北の中、若干臭い自分に我慢しながら家について、白米と納豆を存分に喰らった♪

こんな感じで、私のドイツ・ワールドカップ観戦記は終了。その後の決勝トーナメントも、面白い試合の連続で、寝不足との戦いだった。今から5時間後には、決勝のイタリア×フランス戦が始まる!うわぁ。本当にあっという間の一ヶ月だった。こんな楽しい一ヶ月を、もう一度体験するためには、これから4年間、我慢しなきゃいけない?!違う。大陸予選や、オリンピック、欧州選手権に一喜一憂している間に、次のワールドカップは来てしまうよ。急げ、貯金。(笑)それよりも、もっと身近なJ1, J2がある。運べ、足、スタジアムへ。

サッカーって、マジ、最高!!!


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2006年07月09日

7日目: ドルトムント〜デュッセルドルフ〜チューリッヒ

2006年6月23日(金)

ブラジル戦の後、全てが終わった感いっぱいで、バスに戻る。駐車場"M"には日本の旅行会社のバスがいっぱい。「弾丸ツアーはこちらです!」などと、各旅行会社のガイドが必死に誘導している。私たちの旅程は5泊8日。ブラジル戦の後にホテルは取っていない。明けて6月23日(金)の朝9:45の飛行機だから、2時間前にはデュッセルドルフ空港に行かなければいけないことを考えると、2, 3時間しか滞在できないホテルに(ワールドカップ期間中のため通常の2, 3倍の料金設定がなされている)1泊分の宿泊費を払うのが馬鹿馬鹿しかった。ワールドカップ期間中、セキュリティの問題等で夜間、空港が閉鎖される場合もある。だから、事前にデュッセルドルフ空港に問い合わせ、夜明かしできることを確認し、旅行代理店には、ブラジル戦の後にもう一泊という行程を修正してもらった。つまり、ブラジル戦の後、そのまま帰国する、ということだ。それでも、同じツアー客の中にはもう一泊する人もいたので、バスはスタジアムからケルンのホテルに向かう。バスが出発するとき、ガイドのカトウさんは「さあ、これから、失意の旅に出ましょう」と、言った。私も物書きになりたい、サッカーのこと書いて食っていけたらどんなに良いだろうって思うけれど、そのためにガイドを副業するなんて絶対に無理だって思った。こんなに悔しい気持ちでいっぱいなのに、私たちを気遣って笑わせようとしてくれる。私には到底真似できない。

バスの中、目を瞑った。疲れているし、少しビールも飲んだし、(気づいたら、試合中1個しか飲んでない!有り得ない!それだけ真剣に応援していたってことだ…)すぐに眠れるだろうと思ったけれど、全然、眠れなかった。いろんなことを考えた。また、ゼロからの始まりだ。アジア枠はいくつになるのだろう。AFCにオーストラリアが加入するから、実質、枠が減ることになる。でも、結果だけ見れば、アジア王者の日本が、これだけ不甲斐ない成績で一次リーグ敗退なのだから、更に枠を減らされても文句は言えないだろう。でも、枠がゼロになることはない。また、アジア王者を目指して戦い、その過程で世界を見据えた戦略を立てれば良いのだ。これまでの日本は、いつもいっぱいいっぱいだった気がする。勝ちを拾ったとまでは言わないが、劇的に記憶に残るのは、大黒の奇跡的なゴールだったり、ジーコの運の強さだったり…。ワールドカップ本選参加も、これで3回を数えた。そろそろ、統括的な戦略を立てるための材料は揃ってきただろう。その材料を集め、整理し、今後に活かすのは、JFAの仕事だ。では、草の根的に私たちがやれることは何だろう?

なんて、考え出すと馬鹿馬鹿しくなる。私は単純にサッカーが好きなだけだ。ワールドカップ…サッカー界の頂点とも言えるイベントに参加したいのも、単純にサッカーが好きだからだ、日本が出るからじゃない。参加するためにはチケットが必要だ。チケットの入手は、当然のことながら、本選参加の32ヶ国に有利に働く。となれば、やっぱり、日本代表に頑張ってもらわないといけない。偉そうに言っているけれど、どんなに不甲斐ない試合を見せられても、やっぱり応援してしまう…私にとって日本代表は、いつの間にか、そういう存在になってしまった。その理由はわからない。考えても意味が無い。好きに理由はないからだ。

そんなことばかり考えていて、結局、眠れずにデュッセルドルフ空港に着いた。空港は真夜中なのに、たくさんの人がいて、チェックイン・カウンター等、空港業務は、さすがに動いていないが、カフェでは各国のサポがビールを飲みながら、TVのスポーツニュースで、前日の試合のハイライトを見ていた。

深夜でも開いている空港とは、考えてみれば、危険な場所だ。チェックイン通過前のロビーには、航空券を持たない人も自由に入れるのだから。夏にコンビニの明かりに群がる虫みたいなものだ。ロビーのベンチを確保しつつも、がっつり寝ることはできない。

ようやく電光掲示板に、これから乗る飛行機のチェックイン開始を告げる表示が出た。ベンチを立って、チェックイン・カウンターに移動しようとすると、背中合わせに座っていた日本人の男の子3人組が、非常事態に陥っているようだ。3人とも、さっきまで寝ていたようなのだが、真ん中に座っていた男の子が、「やられました」と、言っている。寝ている間にウェストポーチを盗まれたらしい。その中には、パスポート、現金とカードの入った財布、帰りの航空券が入っていたらしい。その子に起こされた他の二人は、一気に眠気が覚めた様子。彼らが、このアクシデントに、どのように対処したのか、大変気になるところだが、私たちの飛行機は準備ができたらしいので、先に進む。頑張れ、若者たち。明日は我が身。

デュッセルドルフからチューリッヒへ。チューリッヒ空港で、乗り換えまでの待ち時間中に、お昼ごはん。お店の陳列棚にはスイスフランで値段が表記されているけれど、ユーロも使える。パニーニを食べて、落ちていた現地のスポーツ新聞を見ながら、自作の星取表を埋める。イタリア 7, ガーナ 6, アメリカ 1, チェコ 3. ブラジル 9, クロアチア 2, オーストラリア 4, 日本 1.

日本 1.

現実が辛かった。

<この日に行われた試合>

[H] 16:00 サウジアラビア 0-1 スペイン @カイザースラウテルン…移動中のため見れず
[H] 16:00 ウクライナ 1-0 チュニジア @ベルリン…移動中のため見れず
[G] 21:00 トーゴ 0-2 フランス @ケルン…移動中のため見れず
[G] 21:00 スイス 2-0 韓国 @ハノーバー…移動中のため見れず


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2006年07月09日

6日目: ブラジル戦@ドルトムント

2006年6月22日(木)

ブラジル戦当日、実質、今回のドイツ旅行の最終日となる。朝ごはんを食べ、荷物をパッキングし、ホテルをチェックアウト。スーツケースはフロントに預け、トラムでケルンの街中に出る。ケルンのシンボル・大聖堂の中に入ってみる。入場は無料。塔に登ることもでき、その場合は2ユーロ。中は暗くて、ひんやりしている。1880年に完成したゴシック建築のカトリック教会。外側から見ただけでは感じられなかった厳かな雰囲気。

HPNX0037a.JPG大聖堂の中

外に出て、大聖堂の周りをくるっと一周してみる。

HPNX0042a.JPG大聖堂側から見たケルン中央駅

この日もドイツの子供たちがたくさんいた。ワールドカップという一大イベント期間中に、学校から出て、社会見学をさせているのかな。【世界】を身近に体験できる、またとないチャンスだもんね。驚いたのは、私たちを見ると、他のアジア人と間違えることなく、「ヤーパン!」とか「ニッポン!」とか「コンニチハ!」とか、元気に声を掛けてくること。ボンのJ-JAMPSに行ったときにも、ハイテンションな子供たちに取り囲まれたけれど、あのときは、「さすが日本のキャンプ地・ボン。日本をウェルカムする姿勢が子供たちまで浸透している」なんて思っていたけれど、ここ、ケルンでも子供たちは元気に挨拶してくる。これは、ボンに限らず、日本に限らず、ワールドカップだから、という付け焼き刃の教育ではないような気がした。いずれにせよ、元気に挨拶を交わせることは嬉しいことだ。

HPNX0043a.JPG子供たち #1

HPNX0044a.JPG子供たち #2

HPNX0046a.JPGカフェ

HPNX0047a.JPGケルンのメインストリート・ホーエ通り

ホーエ通りで、またもや念願の食が叶った。フライドポテト専門店で、Sサイズで相当でかいポテトを食べること!ポテトはカラッと揚がっていて、噛めばホクホク、ちょっと生クリームか何かを混ぜているような、まろやかなマヨネーズをがっつりかけて食べる!超・美味しい!!元々マヨラーの私にはたまらない食べ物だ!でも、量が多い…。

通りを歩いていると、またもや、写真攻撃。この日、面白かった出会いはマレーシアから来たというおっさん二人組。一人がしゃべり(写真交渉)担当で、もう一人は寡黙なカメラ担当。マレーシアから来たって聞いて、自国がワールドカップに出ていないのに現地まで来ちゃうなんてすごい!って、言ったら、サッカーが相当好きらしく、2002年には日本にも来たらしい。だからか!しゃべり担当のおじさん、片言だけど日本語が少し話せるらしく、会話の随所に日本語を入れてくる。しかも、キレイとかビジンとかの単語をおさえているあたり、交渉役としてかなり有能だと思われる。(笑)おじさんによると、ここ、ホーエ通りは2日前のスウェーデン×イングランド戦の後、やっぱり大変なことになったらしい。ビール瓶が飛び交って、逮捕者が出たそうだ。おじさん曰く「イングランド・サポはマジでクレイジーだ」

トラムに乗って、ホテルに戻る。この日は旅行代理店が用意したバスで、ホテルからドルトムントのスタジアムまで送迎してもらえるのだ。しかも、日本人のガイドさん付き。旅程表では以下のような行程が組まれていた。

14:30 ホテル出発
16:30 ドルトムント中央駅着
(他のツアー客の合流を待つ)
17:20 ドルトムント中央駅発
21:00 ブラジル戦キックオフ

この行程をもらった時点で、私的には異議申し立てせずにはいられない。まず、ドルトムント中央駅で他のツアー客と合流するのは良いとして、なぜ、約1時間も待たなければいけないのか?私的には、16:00からのチェコ×イタリア戦をファンフェストでPV観戦したいので、無意味に時間を浪費したくない。では、ドルトムント中央駅から自力で(公共機関を使って)スタジアムまで行くことを考える。でも、スタジアムでバスから降ろされる位置(試合後、集合する位置)を確認しておく必要があるので、ダメ。では、ドルトムント中央駅に寄らず、ホテルからスタジアムに直行し、私たちを降ろし、その後、ドルトムント中央駅に他のツアー客を迎えに行く。これは、交渉次第だろう。それを考えたとき、バスの運転手さんだけだったら私はくじけたと思う。バスの運ちゃんのような専門職はたいていおじいちゃんで自国の言葉しか話せないものだ。(案の定、この日の運ちゃんもおじいちゃんでドイツ語しか話せなかった)でも、今回は日本人のガイドがいるって言うじゃない!私たちのわがままを聞いてくれるような、理解ある人でありますように…。ホテルに戻ると、ロビーで私たちを待っていた日本人は、カトウさんという若い男性で、ガイドをやりつつ、ライターをしているという。聞けば、某サイトでワールドカップのコラムを書いているという。ベルリン在住で、クロアチアのコバチ兄弟の生家が隣のストリートにあって、コバチ兄弟の父母にインタビューしたとか、しないとか。コラムは、サッカーに関わる周辺の人々について書いているそうだ。いける!サッカーを生業にしているこの人なら、私たちのわがままをわかってくれるに違いない!そう確信して、交渉開始。ドイツ語しか話せない運転手さんと交渉してくれて、「道路の混雑状況にもよりますが、トライしてみましょう」とのこと。ナイス!やるじゃん!!

で、道路は混んでいなくて、15:30にはスタジアム周辺に着いた。しかし、ここからが大変だった。スタジアムの周りには駐車場がたくさんあって、それぞれ、A, B, C, …のように、場所が区分けされている。このバスが予約した(指定された)駐車場は”M”だけど、”M”の駐車場が無い!看板にも”M”の表示が無いし、駐車場入口の誘導係の人に聞いても知らないと言う。ドルトムントのスタジアムは、すぐそこに見えるのに、周りをぐるぐると回っている間に、キックオフの時刻16:00を過ぎてしまった。嗚呼…イラつく。でも、よく考えてみると、これがブラジル戦のキックオフ直前の出来事だったら、イラつく程度で済まない問題だよ。実際、チケットを持っている訳だし、もし、キックオフ前にスタンドに着席できないなんて自体になったら、賠償もんだよ。それを考えれば、私たちのわがままのおかげで、駐車場探しのシミュレーションを本番前にできた訳で、運転手さんやガイドさんにとって、本番で失敗することなく、助かったってことだよ。

ようやく見つかった駐車場”M”は、どうやら後から追加された駐車場のようで、他の正規の駐車場とは異なる看板だった。だいたい、正規の駐車場が、A, B, C, Dくらいまでで終わりなのに、いきなり”M”って何さ?って思ったら、駐車場”M”のそばには、でかいメルセデスの会社があった。メルセデスの”M”だったみたい。(笑) バスを降りて、「帰りはここに戻って来る!」と、しっかり確認し、急いでファンフェスト会場へ向かった。

HPNX0052a.JPG駐車場”M”の周辺

ドルトムントのPV会場は2つあり、私たちが行ったのは、パシフィコ横浜みたいな大きな展示場の中で行われている方。中に入ると、ライブハウスみたいに暗く、中央にスクリーンがあり、周りには数人が肘をついて立ち飲みできるような丸テーブルが、ところどころに置いてある。飲み物は直接現金で買うのではなく、いったん受付のようなところで、会場内で使用できる子供銀行のコインみたいなものを買い、そのコインとビールを交換する仕組みだった。他のPV会場は、こんな面倒臭いシステムじゃなかったから、この子供銀行に何の意味があるのか、理解できなかった。私たちが到着したとき、ちょうどハーフタイムだった。前半のスコアを知りたいけれど、ハーフタイム中はニュースが流れていた。その後、前半のハイライトが流れ、イタリアがマテラッツィのヘッドで先制し、1-0で折り返したことを知る。事実上の死のグループとなったE組は、2試合終了時点で勝ち点が、イタリア4, ガーナ3, アメリカ1, チェコ3のように、全てのチームに決勝T進出の可能性が残っていた。私は、イタリアとチェコに上がってほしかったから、イタリアの先制が嬉しいと同時に、チェコを思うと複雑で、ガーナ×アメリカの様子もすごく気になった。

HPNX0058a.JPGファンフェスト内PV会場 #1

HPNX0059a.JPGファンフェスト内PV会場 #2

後半が始まると、やっぱりイタリアを応援してしまう自分がいた。(笑)ジラに代えてピッポが投入されたときは本当に興奮したし、後半42分、右にフリーの味方がいるのに「絶対、俺が決める」とばかりに持ち込んでゴールしたときは飛び上がって喜んだ。素敵、イタリア!素敵、リッピ采配!ネドベドを思うと寂しいけれど、気づけばアメリカもリーグ敗退。本当に厳しいグループだった。

PV会場を出て、スタジアムに向かおうとすると、一人の男の子に声を掛けられた。「日本から来たのですか?これからスタジアムに行くのですか?だったら一緒に行きませんか?」って。この旅で初めて、単独犯(笑)に声を掛けられた。ノルウェーから来た彼は、一見学生に見えるが実は就職していて、コックだって!これは、帰国してから調べたことだけど、ノルウェーは欧州予選でイタリアと同組、2位でプレーオフに回り、プレーオフでチェコに負けて本選出場ならず…。って、たった今PVで観たチェコ×イタリアには深い思い入れがあるはずじゃない。さて、彼が私たちに声を掛けてきた理由だけど、それは、彼が日本にとても興味があって、日本人とお話がしたかったからだって。日本のアニメが好きで、特にドラゴンボールとキャプテン翼が大好き。だから、日本語の単語もちらほら知っていて、こいつすっげぇって思ったのが、お互い自己紹介というか、マイネームイズ…って言い合ったときに、連れが名乗ったら(仮にサクラという名前だとする)、「サクラって、あの春に咲く花のサクラ?」って聞いてきたの!すごくない?PV会場からスタジアムまでは結構距離があるけど、人ごみをかきわけつつ、いろんな話をしながら歩いた。今回の日本×ブラジル戦のチケットはFIFAに個人で申し込んで当選したとか、ノルウェーからは友達と一緒に来ているけれど、今日の試合に当選したのは、彼だけだから今日は単独行動だとか、お父さんがフランスにいて、おばあさんがスペインにいるとか。さすがに「おとんとおかん、離婚したの?」とは、聞けなかったけど、ヨーロッパ中に拠点があって、うらやましい!実は去年、日本に来たらしく、でも友達に連れ回されただけだから、日本のどこに行ったのかわからない(笑)とも言っていた。そして、しばしの沈黙の後、「でも、日本の女の子は僕みたいな奴、嫌いでしょ?」って聞いてきた。何で?って聞いたら、「オタク…」だって!マジですげぇ!オタクって言葉知ってるし、自分をアニオタだって認識してる!超・受ける!こんな風に、私はテンション上がりまくりだったけど、連れが【オタク】という言葉に負の反応を示し、「オタクなの?!」って日本語で私に聞いてきた。私に聞かず、直接彼に聞きなさいと思いつつ、”Are you OTAKU?!” って聞いたら、めっちゃ否定してきた。ただ、夜遅くまで起きてて日本のアニメをビデオで見てるだけだって。すっげぇ、受ける!「そんなに必死に否定しなくても大丈夫だよ。電車男のおかげでオタクに対する見方が変わってきてるし、そんなに毛嫌いされないよ」って、言ってあげようかと思ったけど、未だに毛嫌いしてる人、実際ここにいるし(笑)、僕オタクじゃないって一生懸命否定してるノルウェーの男の子の姿が最高に面白くて、そのまま見てた。(爆笑)まるで【かもめ食堂】みたいな楽しい出会いだった。

ワールドカップのオフィシャルショップでおみやげを買って、いよいよ、スタジアムの中へ。

HPNX0065a.JPGドルトムントのスタジアム #1

ブラジル戦のチケットはカテゴリー2で、ゴール裏だった。今回のドイツ旅行で一番楽しみにしていたのは、ニュルンベルク・ソーセージでも、ケルンの大聖堂でも、日本代表戦でもなく、ここ、ドルトムントのスタジアムを訪れることだった。去年のイタリア旅行では、ミランとインテルのホームスタジアムであるサン・シーロに行ったけど、あの時は試合を観る時間が取れず、空っぽのスタジアムを見学しただけだった。

でも、今回のドルトムントは違う。満員の観客が入り、これから行われるのはワールドカップ、しかも、ブラジル戦!単なる建造物が、呼吸している生き物、鼓動する心臓そのもののように感じられた。かなり上段の席だったが、スタンドが急勾配で、ピッチがとても近い!ドルトムントのスタジアムには大型モニタが2台あるけれど、設置されている場所が変わっていて、コーナー部分に対角線上に置かれていた。

HPNX0068a.JPGドルトムントのスタジアム #2

HPNX0069a.JPG日本代表、練習開始

HPNX0071a.JPGブラジル代表、練習開始

HPNX0072a.JPG両チームの練習風景

HPNX0073a.JPGブラジルのゴール裏、この近さ!

スタメンが発表された。巻!気合いが入る!ブラジルは、ロナウド、カカ、ロナウジーニョが出ている。意外だけど、ジーコをリスペクトしてのことか。さすが、神様。

HPNX0078a.JPG選手入場

試合内容は、みんなが見たとおり…。

玉田の先制ゴールが決まったとき、スタジアムは異様な雰囲気に包まれた。全身鳥肌が立った。試合開始からずっと、日本の応援の方が勝っていて、余裕のブラジル・サポは気楽に消化試合を楽しんでいるという感じだった。しかし、この玉田の得点でスタジアムの空気はガラッと変わった。ピッチの中も外も、ブラジルに火をつけてしまった。前半ロスタイム、ロナウドにゴールを許し、同点。やっぱり、守りきれなかった。後半が始まり、私たちが観ている方のゴールに、今度はブラジルが攻めてくる。ジュニーニョ・ペルナンブカーノのシュートは本当にすごかった。あんなシュート、これまで見たことが無い。自分では気づいていないけど、息の根を止められていたとしたら、あのゴールだろう。だって、その後のゴールは記憶がかすんでいて、良く思い出せないもん。

HPNX0081a.JPG中田

これは、私のデジカメでの、今回のドイツ旅行のラストショットだ。くしくも、中田の現役最後の姿をおさめることになってしまった。倒れこんだ中田の元に来て、声を掛けたのは、スタッフと宮本とアドリアーノだけだった。満男も来たけど、ベンチに置き去りにされた中田のジャージを持ってきて、ポイっと置いていっただけ。他のメンバーはサポに挨拶して、そのまま控え室へ去っていった。孤立している中田の姿を見て、これがジーコジャパンの4年間を物語っていると思った。

<この日に行われた試合>

[E] 16:00 チェコ 0-2 イタリア @ハンブルク…ドルトムントのファンフェスタでPV観戦
[E] 16:00 ガーナ 2-1 アメリカ @ニュルンベルク…同時刻開催のため見れず
[F] 21:00 日本 1-4 ブラジル @ドルトムント…生観戦
[F] 21:00 クロアチア 2-2 オーストラリア @シュツットガルト…同時刻開催のため見れず


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posted by nmf at 18:48 | ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | ドイツW杯観戦記

2006年07月08日

5日目: ボン

2006年6月21日(水)

この日は日本代表の合宿地・ボンに行く。まずは、朝ごはんを食べにホテルのレストランへ行くと、ランチョンマットがサッカーのピッチになっていた♪ロビーにはサッカーボール型のベンチがあったりして、郊外の不便な立地だからか、ささいなことでもワールドカップ色を出そうと努力しているホテル側の懸命な姿勢が窺える。

HPNX0001a.JPGランチョンマット

昨日、ホテルのフロントにお願いしておいたタクシーが時間通りにやってきた。運転手さんはトルコの人だった。「英語は得意じゃない」と、言いながらも、たくさんおしゃべりした。「ケルンの大聖堂は見た?立派だろう?」とか、「お父さんの代でトルコからドイツにやってきた」とか、「明日ドルトムントのスタジアムに行くの?あのスタジアムは本当に素晴らしいよ!」とか。とても親切な人で、私たちの素朴な疑問にも一生懸命答えようとしてくれて、嬉しかった。こりゃ、チップはずまなきゃ!と、思いながらも計算できなくなっちゃって、後から考えるとチップはずむどころか、一般的な額(10%程度)よりも少なかった。(笑)ごめんよ、トルコの運転手さん…。

ケルン中央駅に着く。昨日、フランクフルト中央駅で乗り継ぎの待ち時間中に、新型自動券売機で購入した切符を握りしめ、ホームへ向かう。DB(ドイツ鉄道)では黄色の張り紙が時刻表なのだが、とても見やすい。行先と時間がわかれば出発ホームもすぐにわかる。

HPNX0002a.JPGケルン中央駅

ケルンからボンは約20分。ボンに着いてホームから出口方面へ向かうと、SAMURAI BLUEの張り紙があって、JFAが設置するG-JAMPSに誘導してくれる。

HPNX0004a.JPGSAMURAI BLUEの張り紙

SAMURAI BLUEの道先案内に従って進むと、G-JAMPSに着いた。

HPNX0006a.JPGG-JAMPS

G-JAMPSの前にはドイツ人の小学生が遠足みたいな感じで来ていて、日本人を発見するなり、「ヤーパン!」とか、「ニッポン!」とか、「コンニチハ!」とか、大騒ぎ!

G-JAMPSの中に入ると、クロアチア・サポが10ユーロで買ったフラッグ(笑)を、スタッフが配っていた。

そもそも、ボンを訪れたのは日本代表のキャンプを見学するためで、練習場として使っている地元クラブBSCのスタジアムSportpark Nordに行くことが目的だった。スタジアムの名前は把握していたが、場所とボン中央駅からの行き方を下調べしてこなかったので、とりあえず、G-JAMPSに行けば情報が得られるだろうと思ったのだった。早速、フラッグを配っていたスタッフに尋ねると、「メンバーは今朝、ドルトムントに発ちました。昨日の18:00からの練習が最後でした」とのこと…。ショック!でも、良く考えれば、試合前日には現地入りするのが当然だ。自分の調査不足と読みの甘さを悔やみつつ、気持ちを切り換えて、日本代表を応援する施設と、ボンの街を楽しむことにした。

G-JAMPには、熊野神社など複数の神社が連名で必勝祈願した旗や、選手全員の名前が書かれた高崎の青いダルマ、某TV番組の企画でWBCの日本代表から贈られた折り紙のサッカーボール等が飾られていた。特大ユニや、青いポストカードにメッセージを書いて、まだあきらめない!という気持ちを強くした。

HPNX0009a.JPG必勝祈願の旗

HPNX0010a.JPG青いダルマ

HPNX0011a.JPG折り紙のサッカーボール

G-JAMPSには、映写室のようなところがあって、SAMURAI BLUE TVと題して、ボンに来てからの代表の練習風景を流していた。その映写室で隣に座っていた日本人のおじさんが、日本のスポーツ新聞を持っていた。その表紙には、【サプライズ】と【巻】の文字があった。ドイツに来てから、日本の情報に一切アクセスしていなかったので、日本でも巻・待望論が持ち上がっていることを知り、妙に納得した。【サプライズ】とは思わない。ただ気迫あるプレーを見せて欲しかったから、やっぱり、巻だろう。

G-JAMPSを見学し終えて、ボンの街中へ行くことにした。外に出ると、日本代表サポ犬・ロンメルがいた。このミニチュアダックス、6月8日にドイツ入りしたはずなので、不敗神話はオーストラリア戦で終了してしまった。ごくろうさま。

HPNX0021a.JPGボン中央駅前

HPNX0022a.JPG改修中のミュンスター寺院

HPNX0024a.JPGベートーベン像

お昼ごはん、どうする?って、ぶらぶら歩いていると、食べ物やさんの中でおとなしく座ってご主人を待っている、お利口なわんこがいた!かわいい。

HPNX0025a.JPGお利口わんこ

さて、念願叶ってNORDSEEでお昼ごはん!ガイドブックにも、ネットの口コミにも載っているドイツのシーフード・チェーン。ボンでようやく発見した!ニュルンベルクでも、フランクフルトでも食べたけど、すっかり、お魚サンドイッチの虜になってしまった。オランダでは生で食べる(尻尾をつまみ、空を見上げた状態で食らう♪)というニシンを、ドイツでは酢でさっぱりとしめ、タマネギと一緒に少し固めのロールパンに挟んで、サンドイッチとして売られている。これが、もう、最高!具として、ニシン以外にも光り物の魚が数種類と、南蛮漬けみたいにフライを甘辛く味付けしたものや、シンプルなサーモン・マリネもあって、サンドイッチの種類は豊富。だから、毎日でも食いたい!全種類、制覇したい!食べるのに夢中で、サンドイッチそのものを撮るの、忘れた。

HPNX0026a.JPGNORDSEE

この日、代表の練習を見て、巻にサインもらう気満々だったので、試合の無い日だったけど、終日ユニで過ごした。だから、ボンの街中でも良く声を掛けられた。そういえば、この日最初の写真攻撃は、ケルン中央駅のトイレの中だった。(笑)ドイツの公衆トイレは、お金が要る。有料トイレはイタリアでも体験済みだったし、ガイドブックにも載っていたので問題なかったが、ドイツの有料トイレは入口にコインを入れる機械がついていて、提示された金額をきっちり入れないと、中に入ることができない。その機械にはおつりを出す仕組みがないので、予め、トイレの中の別の場所に設置された両替機でコインを用意しないといけない。金額はトイレによって違う。フランクフルト中央駅では男女とも同額だったが、ケルン中央駅では女性の方が高かった。はじめ、男性側の金額を見て、「ちょうどある」と思って並んでいたのに、いざ投入してみると、改札口(という感じなんだ、本当に)が開かない。良く見ると、金額が違う!両替機に逆戻り…なんてことがあった。だから、トイレを出ようとしたときに、おばさんから声を掛けられて、少し驚いた。「私たち、何かやっちゃった?金額不足?」でも、違った。おばさんはメキシコのユニを着ていて、私たちの胸元を見て、「日本?」って、聞いてきた。そう、日本のユニは日の丸やJAPANの文字が小さくて、あまりなじみのない人にとっては、パッと見、わかりにくいらしい。確かに、アディダスの青と言ったらフランスだもん。世界の皆さん、胸元に星がついていたらフランスで、星がなければ日本ですよ!(笑)このメヒコ・サポのおばさん、「今日、ポルトガルと決戦よ!」って、超ノリノリで、朝からハイテンションだった。とりあえず、「ボルヘッティ!」って、言ったら喜んでくれた♪各国の挨拶はわからないけれど、エース・ストライカーの名前を言えば、それが挨拶代わりになる!

NORDSEEのテラス席でお魚サンドイッチを食べていたときには、スペイン・サポの男の子たちから写真をお願いされた。集団の中で唯一英語を話せそうな男の子が、たどたどしくも、「全32ヶ国のサポと写真を撮りたくて、日本はあなたたちにお願いしたいのですが」って、めっちゃ丁寧!「オッケー!」って、言ったら、スペインの男子集団が私たちのテラス席を包囲し、大騒ぎしながら、パチリ。私からの挨拶は「トーレス!」彼らからのお返事は「ナラザキ!」って、意外なところつかれた。(笑)

そろそろ、ケルンに戻る。行き(ケルン〜ボン)は代表の練習見たさで特急を使ったけれど、帰り(ボン〜ケルン)は特に急いでいないし、鈍行の切符を買うことにした。昨日、フランクフルト中央駅で体験済みの自動券売機を張り切って操作していると、どうも様子が違う。乗りたいローカル電車は検索できたけど、お金を払う画面に進まない。数分格闘していると、駅員さんが助けに来てくれた。ワールドカップ期間中は、どこの駅でもスタッフが充実していて、困ったことがあったらすぐに聞ける体制が整っていた。ドイツのホスピタリティ、満点!さて、ここからは、駅員さんとのやりとりをなるべく忠実に再現しようと思う。

駅員さん「何かお困りですか?」
私「ケルンに行きたくて、(画面を見せて)この電車に乗りたいのですが、切符が買えません」
駅員さん「この機械では買えませんよ」
私「えっ?」
駅員さん「あっちの機械で買えます。カードは使えませんが、ケルンまでなら二人で12.2ユーロです。さあ、行きましょう」
私「昨日、フランクフルト中央駅で同じ機械で買えました。カードも使えました」
駅員さん「昨日はいくら払いましたか?」
私「…」
駅員さん「昨日の切符、持っていますか?」
私「アイドンノー」

わかる?途中で気づいたの。今朝、キセルして来たってことに。「…」ってところでめっちゃ考えた。昨日カードで払ったのは二人分で6ユーロ。何で、鈍行で帰ろうとしている今の方が高い金額(12.2ユーロ)を提示されるのだろう?あっ!昨日の6ユーロって、もしかして特急料金のみで、乗車券を含んでいない?!DBには改札が無いから、切符は捨てなければ手元に残る。実際、私も昨日の切符を持っている。でも、ここで出したらキセルがばれる。ガイドブックには無賃乗車とみなされると罰金を取られるって書いてあった。とっさに「アイドンノー」(笑) ”Do you have a ticket?” に対して、”I don’t know.” (爆笑) 完全に挙動不審。っていうか、とっさに頭の悪い子を演じていた。旧型自動券売機の前に連行され、本当は現金をあまり使いたくなかったけれど、言われるがままに12.2ユーロを払い、満面の笑みで「サンキュー!」って、そそくさとホームに向かった。考えてみると、行きの特急の中で検札が来なかったから無事だった。もし、検札が来て、自信満々で6ユーロぽっちの切符を見せていたら、いったいどうなっていたのだろう?(笑)

ケルンに着いて、大聖堂前のPV会場へ行く。キックオフ1時間前は閑散としていて、画面には映画が流れていた。

HPNX0027a.JPGケルン大聖堂前のPV #1

HPNX0029a.JPGPV会場横のローマ・ゲルマン博物館

HPNX0030a.JPGケルン大聖堂前のPV #2

PVでポルトガル×メキシコ戦を観る。ポルトガルは既に決勝T進出を決めていて、メキシコは引き分け以上で確定。負けてしまうと、イランと対戦しているアンゴラの結果次第、という状況だった。連れは、日本代表を生で観るのはニュルンベルクでのクロアチア戦が初めてだが、メヒコ代表は日韓のときに仙台で観ていて、応援歌も少し歌える(笑)という、メヒコびいき。PV会場は圧倒的にメヒコ・サポが多く、少数のポルトガル・サポと、私たち以外にも日本、イングランド、スウェーデンの観客がいた。連れに聞かされていたけれど、メヒコの応援は本当に楽しい!コーナーキックのときに足踏みをしながら両手をぶるぶるさせる動きや、「メヒコ!メヒコ!ドゥラ♪ドゥラ♪ドゥラ♪」って掛け声とか、一個一個のプレーに対する反応がオーバーだし、本当に見ていて楽しい。でも、私たちの前にいたポルトガル・サポの夫婦(おじさんとおばさん)も素敵で、ポルトガルの2点目が決まったときには、興奮したおばさんがおじさんに強烈で濃厚なチューを見舞っていた。(笑)結局、メヒコは負けてしまったけれど、アンゴラがイランに引き分けたので、決勝T進出が決まった。イェイ!

この次の試合、オランダ×アルゼンチン戦は、その時間帯に大聖堂でコンサートがあるとかで、PVは行わないとのこと。これは、PV入場時に看板で確認済みだったけれど、MCがそれを伝えると、みんなブーイング。でも、悪意のあるものではなく、仕方ないなぁって感じだった。もし、オランダ×アルゼンチン戦が消化試合でなければ、本気で怒ったサポがいたのかもしれない。良かった、どっちも決勝T進出を決めていて。(笑)

<この日に行われた試合>

[D] 16:00 ポルトガル 2-1 メキシコ @ゲルゼンキルヘン…ケルン大聖堂前でPV観戦
[D] 16:00 イラン 1-1 アンゴラ @ライプツィヒ…同時刻開催のため見れず
[C] 21:00 オランダ 0-0 アルゼンチン @フランクフルト…ホテルの部屋でTV観戦
[C] 21:00 コートジボアール 3-2 セルビア・モンテネグロ @ミュンヘン…同時刻開催のため見れず


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posted by nmf at 18:42 | ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | ドイツW杯観戦記

2006年07月01日

4日目: ニュルンベルク〜フランクフルト〜ケルン

2006年6月20日(火)

この日は、次の滞在都市、ケルンへの移動日。次のブラジル戦はドルトムントだけど開催地にホテルが取れなかったため、近隣都市のケルンという訳。

HPNX0701.JPGニュルンベルク中央駅のホーム

ニュルンベルクから9:35発のICに乗って中継地フランクフルトへ11:39に到着。フランクフルトから13:00発のICEに乗り継いでケルンへ14:15着、という行程。ドイツ鉄道(通称DB)のホームページには乗り換え案内のような機能があって、現在地と目的地と日時を入力すると該当する電車が検索される。このホームページがすごく楽しくて、渡独する前からいろいろ検索して、一足先に旅している気分を味わっていた。

HPNX0703.JPG停車中のICEと入線したIC

ICに乗り込むと、ハリーポッターが魔法学校へ行くときに乗るような個室の車両だ♪

HPNX0704.JPGICの一等車両

上の写真は個室の脇の細い通路。左手が個室で、右手は車窓風景。この細い通路をトイレや食堂車へ行くときに通るのだけど、狭いので、車掌さんや他のお客さんとすれ違うときは微笑みながらお互いに譲り合う。

HPNX0706.JPG通路側から見た個室

個室は透明なドアで区切られている。ドア付近に6席分の紙を挟みこむような仕掛けがあり、席の予約状況がわかるようになっている。私たちの席はニュルンベルク〜フランクフルト間で予約されているが、私たちが降りた後、同じ席がコブレンツ〜ハンブルク間で予約されていることがわかる。「コブレンツからハンブルク?!」と驚いて、通路に貼ってある大きなドイツ全図で場所を確認すると、コブレンツはケルンの南、ハンブルクはドイツの北部だ。やっぱり遠い。次に乗ってくる人は約5時間の大移動だ。そして、気づいた。コブレンツ〜ハンブルク間にはケルンがある。ということは、このままこの電車に乗っていればケルンに着くのでは?検索してみると、その通り。フランクフルトで乗り換える必要はない。ただ、フランクフルトからケルンへ行くルートは2つあって、一つはコブレンツを通るライン川沿いのルート。もう一つはライン川沿いを通らないルートで、こちらの方が所要時間は短い。しかし、ニュルンベルクからケルンへ向かう私たちにとって、フランクフルトでの乗り継ぎの待ち時間を合算すると、ICにそのまま乗って行った方が早く到着する。何だか無駄な動きをしている感じがするけど、良いの!確かに、車窓からライン川を望んでみたかったけれど、電車が好きな私は、違う種類の電車に乗れたり、別の駅に下車できたりする方が嬉しい♪ICの中でも”プチ鉄”っぷりを発揮して、まだ行きたくないトイレを観察したり、食堂車でビールを買うことにも挑戦した。電車、楽しい♪

フランクフルト中央駅に降り立つ。待ち時間は約1時間半。この空き時間を利用して、次の日に行くボンの切符を、自動券売機で買うことに挑戦。DBの新型自動券売機は、乗り換え案内の機能が搭載されていて、検索結果をプリントアウトすることもできる。支払いはクレジットカードを利用できる。券売機の言語設定を英語にすれば簡単に購入できた!しかし、私たちは重大な過ちを犯していることに、この時点では全く気づいていない。次の日の記事をお楽しみに…。(笑)

次に、クレジットカードでかけられる公衆電話から、横浜の妹と山形の実家に電話した。ドイツから最初で最後の連絡。みんな元気そうで何より。

改めてフランクフルト中央駅の構内を見渡すと、ニュルンベルクでは見かけなかったオランダ、アルゼンチンのサポがいる。明日は、ここ、フランクフルトでオランダ×アルゼンチン戦がある。死のグループと言われていた割には2連勝で決勝T進出を決めた国同士の対戦だ。そして、出た!イングランド・サポ!!彼らは私たちと同じ目的地・ケルン行き。この日、ケルンではスウェーデン×イングランド戦が行われるのだ。イングランドの白や赤のユニを着た大男たちが徒党を組んで闊歩している。お昼ごはんとして駅の売店で買ったお魚サンドイッチを持って、ICEに乗車した。

HPNX0711.JPG停車中のICE

HPNX0712.JPGICEの一等車両

このICEの最終目的地はアムステルダム。つまり、オランダ行きの国際線だ!ICでは席の予約状況を印刷した小さな紙を、車掌さんが個室の扉に貼っていたけど、ICEでは各席の上に小さな電光掲示板があって、そこに予約状況が表示されるというハイテクな仕組みだった。発車直前、ビールをケースごと抱えたイングランド・サポが二等車両を目指して猛ダッシュしていた。ビールをケースごと…あの三河屋さんが配達してくれそうなケースを、だよ?!君たち、ケルンまでの1時間15分の間に、どれだけ飲むつもりなのさ!(笑)

ケルン中央駅に着き、駅舎を出ると左手には、空高くそびえる大聖堂が!すごい!!大聖堂前の階段には、たくさんのイングランド・サポが!ものすごい迫力だ!!

HPNX0715.JPGケルンの大聖堂 #1

HPNX0716.JPGケルンの大聖堂 #2

HPNX0717.JPGケルンの大聖堂 #3

圧倒的にイングランド・サポに牛耳られた大聖堂前には、少数ながらスウェーデン・サポもいた。そして、この日はエクアドル×ドイツ戦が行われる日でもあったため、街には地元ドイツのユニや国旗を身につけた人々もあふれていた。大聖堂は本当に大きくて、タクシー乗り場まで離れてもカメラのファインダーに収まりきらない。分割して、てっぺんも撮ろうとカメラを向けると、どこかから飛行船が飛んできた。

ケルン滞在中のホテルは、街の中心から離れたところにある。スーツケースがあったので、タクシーでホテルへ。郊外にあるホテルは予想通り、周りに何も無い場所だった。街の中心にあって楽しかったニュルンベルクのホテルとは大違い…予想はしていたけど、がっかりだ。でも、部屋に入ると、枕の上に可愛らしいお出迎えがあった。

HPNX0718.JPGサッカーのアヒルとクッキー

そして、このホテルでは、ロビーにEPSONが提供するプチPVが設置されていた。16:00からのエクアドル×ドイツ戦は、私たちよりも先に到着した宿泊客(スウェーデン・サポと他国の報道関係者のようだ)がプチPVを楽しんでいた。この試合も決勝T進出を既に決めた国同士の対戦。前半4分のクローゼの得点を見て、「まあ、良いでしょう」ということで、ホテルの周りを散策することにした。何も無さそうだけど、ちょっとした食料や飲み物を調達できる場所を求めて…。まずは、タクシーで来た道を戻る方向へ。ケルン中央駅に出るための公共機関(バスまたはトラム)の場所を確認。バスもトラムも、停留場は見つけた。しかし、停留場に貼られてあるドイツ語(泣)の時刻表や路線図を見る限り、一本で中央駅へ行くことはできないらしい。どこかで乗り換えなければいけないらしい。明日は日本代表の合宿地・ボンへ行く予定で、切符はケルン発9:18のICを予約した。不慣れなバスやトラムの乗り換えでしくじると9:18発の電車に乗れなくなるかも…。ということで、明日はホテルにタクシーを呼んでもらうことにした。

さて、食料とビールを調達できる店探しを続ける。しかし、本当に店が無い。日本で言う国道のような大きな道沿いなので、ロードサイドに適した家具やさんやシステムキッチンやさんしかない。でも、周りを見ると集合住宅が結構あるので、どこかにスーパーか何かあるはずだ。でも、見つけられない。結局、小さな商店を一つ発見し、ビールとプリングルスを買った。レジの後ろにあったプリングルスを、店のおばちゃんが私に手渡すとき、蓋の上の埃を何気に拭いていた!(笑)そんな店しか見つけられなかったのだ。歩き疲れてホテルに戻った。ホテルを中心に、くるっと一周したので、出発した方向と逆側からホテルに着いたのだが、なんと、ホテルの真横に大きなスーパーがあった!(笑)部屋に戻った頃にはエクアドル×ドイツ戦が終わっていたので、私たちは約90分間、歩き続けたことになる。後半21分に交代したクローゼよりも長く、私たちは戦い続けたのだ。

スーパーのお惣菜コーナーで、たくさん試食させられ、試食して美味しかったトマトとニンニク風味のディップと、試食していないエビのサラダを買って、部屋に戻った。エビだと思って買ったサラダは、エビの形をした練り物だった。カニかまみたいな奴。しかも、美味しくない。騙された。否、私たちを気に入ったのか、面白がったのか、わからないけど、店員さんがたくさん試食させてくれた中から選ばなかったから、罰が当たったのかもしれない。

部屋の窓から外を眺めていると、ホテルの前の国道(と、勝手に呼ばせてもらう)の向かいの集合住宅から、ドイツの国旗をマントにした、高校生か大学生くらいの女の子が出てきた。国道は車がびゅんびゅん走っている。その国道の、横断歩道も信号も無いところを、その女の子は小躍りしながら渡り始めた。飲んでいるのか、薬でもやっているのか、ただ単にドイツの勝利に酔っているのか、わからないけど、足元がふらふらしていて非常に危ない。良く聞こえないけど、何かわめいているようだ。案の定、道行く車にクラクションを鳴らされまくり、ケルンの試合会場へ向かうイングランド・サポと思しきドライバーには、クラクションと罵声とともに中指立てられていた。そんな様子を見ていて、A組1位のドイツと、スウェーデンに引き分け以上でB組1位が確定するイングランドは、決勝Tの山が分かれるから、当たるとしたら決勝か3位決定戦になるんだなぁ、なんてことを考えていた。

21:00からのスウェーデン×イングランド戦は、ホテルのロビーでプチPV観戦。ドイツ戦のときに、この場所を占領していた人々は、スタジアム、もしくは、ファンフェストのPV会場へ出向いたようで、ロビーのプチPVには私たちが一番乗り。その後、ホテル周辺の住人と思われるおじいちゃんたちがやってきて、穏やかに観戦した。当初、この試合はファンフェストのPV会場で観ようと思っていた。でも、フランクフルト中央駅やケルンの大聖堂前で見たイングランド・サポのクレイジーっぷりから、本気で身の危険を感じた。日韓ワールドカップでは、ブラジル×イングランド@エコパを観たけれど、そのときの比じゃない。欧州開催なので、サポの数が違う。ケルン中央駅の周辺は、生身で十分強そうなドイツの警官隊が物々しい防具を身につけ、試合開始7時間前で既に厳戒態勢だった。欧州、特にイングランドでは、フットボールは未だに男性のスポーツで、女性のサポはあまり見かけない。だから、半端な気持ちでPVに行ったりしたら、マジでやばいと思い、ホテルで観戦することにしたのだ。部屋でTV観戦のつもりが、滞在ホテルのナイスな企画のおかげで、ロビーでプチPVを楽しめてラッキーだった。

<この日に行われた試合>

[A] 16:00 エクアドル 0-3 ドイツ @ベルリン…ホテル周辺散策中で見ず
[A] 16:00 コスタリカ 1-2 ポーランド @ハノーバー…同上
[B] 21:00 スウェーデン 2-2 イングランド @ケルン…ホテルのロビーでプチPV観戦
[B] 21:00 パラグアイ 2-0 トリニダード・トバゴ @カイザースラウテルン…同時刻開催のため見れず


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posted by nmf at 20:56 | 🌁 | Comment(9) | TrackBack(1) | ドイツW杯観戦記
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